最近はドラッグストアなどでも目にするようになってきた「月経カップ」。どんな感じなんだろう?と気になっている人もいるかもしれません。
ネットで検索したらたくさんの月経カップがヒットします。形やサイズ、ブランドが色々あって、どれを選べばいいかわからない…と悩む方も多いのではないでしょうか?また、いざ購入したものの、使い方がわからずお困りの方もいるのでは。
この記事では、月経カップの選び方とメリット、初心者でも挿入しやすいカップの折り方をご紹介します。
月経カップの選び方
経血量や、膣道の形状や長さ、子宮の大きさなどは個人差があります。ですが目で確かめたり人と比べることができないため、ほとんどの人が「一度試してみないとわからない」というのが正直なところです。ここではあくまでも目安になる選び方をご紹介します。
形状は、持ち手がリングタイプのものはカップを取り出しやすく、初心者におすすめです。使い始めは挿入のハードルにつまずく方もいるので、「小さめ」のサイズを選び、慣れてきたら経血量に応じて大きいサイズも試してみるといいでしょう。
また経膣分娩(帝王切開を除く出産)を経験された方は、小さいサイズだと漏れてしまうことがあるため、大きめサイズがおすすめです。
メリット① デリケートゾーンの不快感が軽減
ナプキンや吸水ショーツは蒸れて、デリケートゾーンがかぶれたり、痒くなったりすることがあります。膣内に経血を溜める月経カップは、蒸れにくくかぶれにくい点が大きなメリットです。
また経血が空気に触れると、血生臭いようなニオイが発生します。その点、月経カップはニオイも抑えることができます。
メリット② 温泉や旅行に便利!いろんなシーンで活躍
温泉やプールで
生理中の温泉や銭湯などで、入浴できずに残念な思いをしたことがある人もいるかもしれません。月経カップを使用すれば経血が外に漏れにくいので入浴できる(*)のもメリットです。また体調さえ問題なければ、プールやマリンスポーツなどのレジャー(*)も、月経カップの使用で楽しむことができます。
(*施設によってルールが定められているところもあります)
子どもとの入浴
子育て中の方で「子どもが血を怖がってしまうから」という理由で生理中はお子さんとの入浴を控えている人もいるかもしれません。そんなときも月経カップは活躍します。
災害時
災害時は避難先で生理用品が不足していたり、店頭でも品切れになってしまうことがあります。そんなとき月経カップが1つあると安心です。ただし、月経カップは慣れるまで少し時間がかかるため、防災バッグに入れっぱなしにせず普段から使い慣れておくことをおすすめします。また水道が断水して水が確保できないときは衛生的に難しいので、断水が続くような大規模災害時には適さない場合もあります。
メリット③ ゴミが出ない
洗って繰り返し使える月経カップはゴミが出ません。生理用ナプキンは2~3時間に1回の交換が推奨されています。そのため毎日大量のゴミが出ます。すぐにパンパンになってしまうサニタリーボックスのゴミを捨てるの、地味に面倒ですよね。
また繰り返し使える月経カップは資源の消費を抑え、プラごみの削減にもなるため、環境に優しいアイテムといえます。
メリット④ コスパの良さ
生理用ナプキンやタンポンなど使い捨ての生理用品を使用する場合、毎月1000円前後かかる人が多いのではないでしょうか(個人差あり)。
一方、月経カップは2500〜5000円程度で販売されているものが多いです。月経カップは医療用シリコン素材で作られていて、洗浄と消毒で清潔に保てば、繰り返し使用することができます。使い捨ての生理用品に毎月お金をかけるよりも、長い目で見れば月経カップを使用する方がコストを削減できます。ナプキンと併用する場合も、ナプキンの消費量が減りコスト削減になります。
また「多少高くても快適に過ごせるなら充分コスパがいい」と考える人もいるでしょう。
初心者におすすめ、月経カップの折り方
月経カップは折りたたんで、なるべく細くしてから挿入します。カップの硬さや形状によっても折りやすい形が異なる場合もあります。さまざまな折り方があるので、あなたが挿入しやすいたたみ方を見つけてみてください。
Cフォールド
本体を上から見たときに「C」の形になるように2つに折りたたみます。もっとも簡単なたたみ方ですが、ほかの折り方と比較すると挿入部分の面積が大きくなります。
セブンフォールド
数字の「7」になるように斜めに折るだけのシンプルなたたみ方です。先端が細くなり挿入しやすく、膣内でパッと開きやすいのが特徴です。
パンチダウン
リム(淵の部分)の一部分を内側に折り込み、本体が三角になるたたみ方です。膣内でカップが開きやすいです。
ハーフダイヤモンド
やや複雑かつ、折るときに手に力が要りますが、全体がコンパクトになるため、挿入がしやすくなる折り方です。
挿れるときの体勢は?
月経カップを挿入するとき、直立では挿れづらいです。挿れやすい体勢を紹介します。
カップを折りたたんで準備が整ったら、足を肩幅よりやや広めに開き、少し前屈みで中腰の姿勢をとりましょう。体の力を抜いてリラックスして、挿入していきます。
個人差がありますが膣道は斜めに後傾しているので、挿入するときのカップの向きも真上ではなく、斜め45度くらいを意識してみてください(タンポンの挿入時を思い出してみる)。
トイレでカップを着脱する際も、座面から少しお尻を浮かせた中腰がおすすめです。トイレではカップを便器の中に落としてしまわないよう注意してください。
挿入に慣れないうちは、トイレよりもゆったりと広めのバスルームで試してみてください。もし経血が垂れてもシャワーで洗い流せばOKなので気ラクです。やや前傾姿勢で浴槽のふちに片足を置く姿勢も挿入しやすいです。
できるだけ奥まで挿入したら、カップの底の部分に触れて、本体を左右に少し回すように動かしたり、少し引っ張ったりしてみると、カップが膣内で開き、馴染みます。
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月経カップの選び方からメリット、折り方、挿入方法までを紹介しました。ぜひ参考にしてみてください。
ワタファクでは、これまでにない月経カップの開発プロジェクトも進行中です。
みなさんの月経カップにまつわるお悩みや、体験談、「こんな月経カップがあったらいいな」というアイデアなどがありましたら、ぜひコメント欄で教えてください。
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月経カップのステム部分を少し引っ張ると、経血が流れてくれるような構造なら、外出先のトイレでも月経カップを挿入し直さなくてもいいし、手の汚れも最小限で済むのにな〜と思っています\( ˆoˆ )/
コメントありがとうございます!素敵なアイデアありがとうございます。外出時の月経カップの手の汚れ問題はありますよね…。準備していても汚れがついてしまうときあります(涙)参考にさせていただきます^^
布ナプキン、タンポンといった生理用品をしようしたことはありますが、月経カップは未体験アイテム。災害時に備えて、この機会に是非使ってみたいと思いました。
ナイスな提案ありがとうございました!
コメントありがとうございます!月経カップは、災害時に使用するには適さないケースもあります。また、他の生理用品と比べて慣れるまでに少しお時間を要すると思いますので、普段から使い、慣れておくことがおすすめです。
もし使用方法など分からないことがありましたらお気軽にコメントください^^